
小さい子供と接している時、その子が食べようとしたものを分け与えてくれた、という経験を持たれている方、少なくないのではないでしょうか。
実はこれこそが私たち人類が長く、その歴史を重ねてこられたヒントが詰まっているのです。
講師の藤森先生は保育園の園長先生です。幼児教育を単なる一期間の教育ではなく、人類の歴史から、変わらないもの(不易)、時代に合わせて変わる・変えるもの(流行)として捉え、人間の根本として必要な力を「場の力」をはたらかせることによって創造されています。
私自身、3児の父親ですが、これといった教育論を持っているわけではありません。しかし、子供たちに何を伝えたいかということを考えると、自ら他者へはたらきかけ、新しい価値を生む力を備えてほしい、ということを思います。
昨今の世界情勢は不安に溢れています。大国といわれる国が自分の利益のみを考える風潮にあります。先日、来日したローマ教皇もその部分に警鐘を鳴らしていました。私たちが日本人としてはたらきかけて
いかなくてはいけない。そういった日本に対する期待を先生の講義からいただきました。
今回の講座は我が家の子育てにも影響することだと思ったので、妻にも参加してもらいました。子供を実家にあずけることも一つのチャレンジでしたが、無事に乗り切りました(よかった!)。そしてこれまで5年以上MGSで学んできたことの一部を妻と分け合い、話し合うことができたことは私たちにとってとても大きな意義を持ちました。こうした環境をつくってくださった皆さまに心から感謝したいと思います。
藤森先生、皆さんありがとうございました。
by ワタナベトオル